マクドナルドから異物が頻繁に発見される理由……不寛容の蔓延

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 マクドナルドが販売する商品の中にプラスチックの破片や人の歯が混入されているといった報道があちこちでなされている。組織体制が緩んでいている、チンタラしている、体たらくで安全管理、危機意識に欠けるなんてイメージがメディア的に媒介されつつあるのだけれど……そうではない。これは「メディア社会のトリック」と思った方が的を射ている。今回は「マクドナルドは安全管理に不備がある」というイメージがどう作られたのか、そういったイメージの形成が僕らの生活の中に及ぼす影響、危険性、そして処方箋について考えてみたい。

マクドナルドから異物が頻繁に発見される理由1:SNSの普及

 あっちこっちから異物混入の報道がなされるのは、要するにインターネット社会で情報の受け手側がSNSというメディアによって発信力を持ち、これを表沙汰にしてしまったから(こういうことが繰り返されて権利意識が高まってしまったからと言うのもある)。で、こういった事件はマスメディアとしてはお手軽なネタとして取り扱うことが出来る。そこでTwitter、facebookで騒がれ拡散されているこのネタをあっちこっちから集め、それを報道すると、それは「社会問題となる大事件」へと変貌するのだ。その結果、マクドナルドは「安全管理を怠っている、体たらくなファーストフード」というネガティブなイメージを作られてしまったというわけだ。

マクドナルドから異物が頻繁に発見される理由2:リスクという概念が備える必然性

でも、なんでこんなにマックばかりから異物が発見されるのか?これは、ある意味あたりまえだ。

マクドナルドが異物混入をゼロにするためにはどうしたらよいか?……店を全てたためばよいのだ。しかし、それは企業活動をやめることを意味する。もちろんマクドナルドはそんなことはしないし、実際、膨大な数の店舗を国内に抱えている。ということは1店舗が異物を混入させる確率より遙かに低い確率の「高い安全基準」を設けたところで、店の数が多いだけ異物は絶対に混入されざるを得ないのだ。

世の中アタマにくることなんかいくらでもある。それをいちいちネットにあげつらっても無駄なんじゃなかろうか。だって僕らは人間、コンフリクトは必ずあるし、ヒューマンエラーは必ず起こる。それが人間なんだから。こういった寛容さを持つことの方が健全だし、最近アタマの悪いメディアのネタに使われることもない。そう、煽られてはいけないのだ。



以下省略


http://blogos.com/article/103220/


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